福岡県スポーツ夢大使
実は2年前から福岡県として行っている事業であるが,私はその頃から任命されているものの,4月から9月までは,コーチングと大学業務になるべく専念したいことと,08年9月より在外研究で出かけてしまったこともあり,日程が合わず完了年度である2010年で初めて小学校を訪問した.
授業内容は,講話と実技が主な仕事.
また,引き受けに腰が重いのも,すでに現役引退から10年経っていることで選手という意識よりも指導者の意識が高くなり,最近は指導者講習会での招聘が多いことから,子供たちへ元オリンピック選手?として対応できるかが心配であった.だが,最終年度と麻生知事がそろそろ不出馬かということもあり,恥を忍んで3回のみ,子供たちと触れ合うことにした.
3校とも,素直な心,素直にスポーツ選手を見る眼差しはキラキラと輝いていた.そして,久々に頂いた学校給食は美味しかった.
どの学校も特別授業を応募しているだけあり,教育熱心で大きくスポーツを捉えていて共感の持てる教諭陣ばかりだった.特に陸上競技者に来てもらいたいということは,スポーツや人間としての原点においての体力低下を危惧しているようであった.
福岡県の新体力テストのスコアは全国平均を大きく下回っている.これは都市化の進んだ街では同じ傾向を示しているそうだ.また,分布の詳細は不明であるが,少年団,クラブ活動(学外)でのいわゆる習い事スポーツに通っている生徒の運動能力は優れているが,その他の生徒との差が大きく二極化を招いているそうだ.
そのため,授業もどのレベルに焦点をおいてよいかわからず,いわゆる誰もが百点を取れるレベルへ移行してしまう.学習指導要領を見ても,一昔前よりも安全で誰もができる内容へと移行していることは明らかである.そうなると,活発で運動能力の高いものは,力を持て余してしまい,体育好きにも関わらずスリルのある授業が受けられなくなる.これは複数の先生がおっしゃっていたが,少年団や学外スポーツクラブ通いの生徒は,月曜日にかなり覇気がないという.また,先生が叱っても,「○○クラブの○○コーチに言わないでください」となってしまう.小学校は,安全で差し障りのない授業を強いられるため,ますます親の意見が大きくなり,先生という職業は,ただ授業内容の技術を競うことに終始しなければならなくなる.
それよりも,先生というのはその人の生き様を生徒に見せればいいと私は個人的に思っている.ますます体育専科が基とした小学校教諭が必要であるような気がした.
少年団,スポーツクラブの子供たちも,その専門の技術には優れているのかもしれないが,走る動きはぎこちない子供たちも結構見かけた.Competiteve sportsはそもそも生活リスクが少ない.ルールがたくさんできればできるほど,リスク回避ができるのである.しかしながら,本来の子供遊びには,かなりブラックな遊びがあり,生活リスクが高いことによって楽しさが上がるのである.その危険というものが,私のハードル人生にもかなり役に立った.例えば,ドブ川があり向こう岸まで約3mで対岸は金網で,ジャンプして金網にしがみつけるかという遊びをしたことがある.今風で言えば,アルティメットなのか.それだったら聞こえがいい.しかし落ちればヘドロだらけ.かなりの負け犬感が漂うことになる.跳び越える自信はあり,なんとか跳び越えたが,金網にしがみつけず落下.案の定惨めな姿になった.それ以来,距離感を間違えない男になったかもしれない.かどうかはご想像にお任せする.
たった3日間の小学校訪問であったが,自由な外遊びから自由な発想を想像してほしいなと切に思う.
北九州市立竹末小学校,北九州市立長尾小学校,大木町大莞小学校のみなさん大変ありがとうございました.たくさんの良い思い出ができました.

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