コラム「ラフバラ大でのコーチング始動」/山崎一彦

コーチング始動

少しずつ・・・

 イギリスに来て,2ヶ月が経った.
 もちろん最初はみてるだけ.もちろん空気より軽い存在.そらがだんだん「あいつはなんだ?」ということになってくる.私の師事しているコーチは日本人のよさも悪さも理解している人物である.コーチ:Nick Dakinは,日本人の技術力の高さを理解してくれている.
 滞在1ヶ月が過ぎて,少しずつ技術的な始動を任せてくれた.
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 私のような典型的日本人(だと思っているが)は,日本人の中でタイプを分け,選手を指導している.しかしイギリス,もちろん多くの国では,いろいろな人種が混ざり合う中でそれらを容認し,選手をコーチングする.
 スプリントは黒人.そんなコーチもいると思うが私たち日本人から言えば,それらは「安きに流れる」と感じるだろう.白人コーチが黒人を教えて名コーチ?と私たちの観念から言えるだろうか?もちろん「よいタレントを更によいところまで到達させる」それが人類にとってよりよい選択であるということは言えるだろう,日本人の美徳として人種差別という意味ではなく決めつけ感に嫌気がさすだろう.Nickは,様々な選手を世界で入賞させている.だからすごいと思う.
 私たち日本人のコーチングまたは技術がどのくらい通用するのか,少しずつ試していきたい.

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世界に誇れる技術力

日本語でもコーチングの際に話す表現というのは,難しく言葉を選ぶときが多い,私のように大学までは,英語の授業もとりあえずクリア?した人間にとって,英語を喋るというのはなかなか大変なものである.ほとんどの人が同じ境遇なのではないか.

それでは,自分という人間をどう表現するのか?
以前は,選手として海外を渡り歩いた.その時は実力主義.世界ファイナリストになった時は,アメリカの金メダリストを出すような名門大学でもレーンを空けてくれた.約7年前もラフバラを訪れた時は,すごい選手が来たと迎え入れてくれた.

 現在はコーチとして来た時,大学レベルの選手は,私のことは知らない.もちろん日本でもわからない状態であるから納得できる.久しぶりに転校生の気分である.こういうのはワクワクする反面,鬱みたいになる.私は凡人だなあとつくづく感じる.
「カズ,スプリントの基本動作をやってくれ!」しめた!言葉は足りないから動くしかない!1回目の学生へのコーチングはレベルが異なりすぎて,選手が後ずさり(日本と同じ).NIckはそれらを判断して,準エリート選手にやってくれと言う.
ストライドを伸ばすスプリント練習.
これは的中.
選手もよい感じだったし,近くでみていた他のコーチも最近「混ぜてくれ」と言ってくれた.嬉しい言葉である.
現在は,毎週金曜日の午後4時のセッションというのが定着.
固定ビデオで録画しているが,動きにキレも細部にわたるこだわりがなかった.もっとうまく伝えて,日本人の技術力,および奥深さについて伝えたい.

ハードルドリル



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自らハードル・ドリルをデモンストレート  Hurdle Drills

コーチングの際,日本語でも指導言語って難しい.その上慣れない英語だとなおさらだ.
面倒なときはデモンストレートに限る.引退して現役の時みたいに正確には動けないけど,現段階では言葉よりもマシだ.
 現在大学レベルの選手は,簡単な動作もできないが,この日は完成版の動きをデモンストレート.リード脚を腿の裏側にヒットさせるドリル.
 通常は「ハードルをぶつけないように跳ぶ」というのが常識であるが,もっと極めようとすると度々逆説的な考えを要する.すなわち,ハードルを当てる(かする)ことができれば,自身の空間位置を掴めるというものである.現役を辞めて8年いつまでこれを維持できるか,伝えられるか.

イギリスの気温は最近で3〜5度くらい.技術系をするには外では寒い.このような室内があるので,半袖(私も半袖)でいい動きをすることができる.